Saitoの沼通信

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とある若者が趣味のことを語る場所。Twitterでは文字数が足りないようなことが中心。 クラシック音楽、ウイスキー、カクテル、紅茶などが好き。

ベルネロワVSOPのレビュー

今回はカルヴァドス、ベルネロワVSOPのレビューです。実はネットで検索してもあまり情報が出てこないので、参考になれば幸いです。

 

 

①基本情報

銘柄: Berneroy VSOP

容量: 700ml

アルコール度数: 40%

産地: Calvados

熟成年数: 最低4年

値段: 3,400円程度

原料: リンゴのみ?

 

ベルネロワはコニャックで有名な「カミュ」の親戚の会社です。ほぼ、カミュカルヴァドスと言ってもいいかもしれません。

 

カルヴァドスは、原料に洋ナシを使っても構わないのですが、公式サイトを見ても洋ナシへの言及は全くないです。そのため、リンゴ100%の可能性もあるのですが、それならそれを売りにすると思いきや、そういう記載もないので謎です。

 

また単式蒸留器は用いておらず、銅製の連続式蒸留器を用いているようです。なんだか意外ですね。

 

②レビュー

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ベルネロワ VSOP

使用グラス: リーデル ヴィノム コニャック

飲み方: ストレート

 

・香り
遠くからでも、ブルーベリーのタルトとリンゴのような甘い香りが漂ってきます。近くでは、リンゴの甘い香りとシードルのような樽のバニラ感を感じます。さらに、リンゴチップのスモークのスモーキーではない甘い部分の香りもあります。かすかに昆布のような、樽っぽい香りもいるかも…?

 

・味
口では、リンゴの甘さと軽い洋ナシのみずみずしさ、そしてアルコール感を感じます。

飲み込むと、樽の苦みが駆け抜けた後に、シードルのような炭酸感を感じる渋み、そして焼きリンゴの甘みが口一杯に広がります。りんごが口の中ではじけたような感じです。しかし、わりと速く減衰していきます。それとともに、樽の苦みがまた少し感じられます。

 

・フィニッシュ
軽いバニラやリンゴの香り、そしてリンゴチップのスモークの香りを感じます。要素的にはこれだけですし、それほど強い香りではないですが、しっかりと残ります。ただ、やはり時間経過とともに少し昆布が出てくる気もします。

 

③総評

VSOPで最低4年熟成と考えると、非常にリンゴの風味が強く感じられる上に、4年にしてはアルコール感も弱く、とてもいいカルヴァドスだと思います。

 

たしかに人によっては薄く感じてしまうかもしれません。最低4年とはいえ、基本的には4年のが中心でしょうし…。フィニッシュも少し物足りなさがあり、まだまだ実力を発揮できていないような感じはあります。

 

ですが、それを差し引いても、これほどリンゴの酸味と甘みがしっかりと出ていて、値段的にも3,000円台半ばと考えると、かなり魅力的です。

そのためコスパはかなりいいと思います。

 

実はいままで、なんとなく梅酒感が強くてあまり飲んでいなかったんです。でも、今回飲んで、本当はいいカルヴァドスなのかもと改めて思いました。

開栓後すぐはあまり期待せず、少し減ってからが楽しみですね。