レミー・マルタンXOのレビュー
今日は有名なブランデーの一つ、レミーマルタンXOのレビューです。
実はヘネシーよりお手頃だったり…。
①基本情報
銘柄: Rémy Martin XO
容量: 700ml
アルコール度数: 40%
産地: フィーヌシャンパーニュ (Fine Champagne)
熟成年数: 10年~35年の原酒をブレンド
値段: 14,000円程度(Amazonでは、2020/9/21現在13,098円)
フィーヌシャンパーニュとは、グランドシャンパーニュ産ブドウを50%以上使用し、残りはプティットシャンパーニュ産を使っているもののみ名乗れるランクです。
レミーマルタンはすべてフィーヌシャンパーニュです。ヘネシーV.S.O.Pのスリムボトル、つまり日本で正規品で売られているものもフィーヌシャンパーニュ表記があります。
実はあまり見ない、貴重なブレンドだったりします(笑)
ちなみに、レミー・マルタンはXOの間に" . "が入りません。ヘネシーは"X.O"と入るんですよね。他の会社もたいてい" . "がはいるので、ちょっとおもしろいところです。
ところで冒頭に書いたように、いわゆる「大手ネゴシアン」のヘネシー、レミーマルタン、カミュ、マーテル、クルボアジェのXOを比較すると、2020/9/2現在ではクルボアジェ、カミュ(XOエレガンス)に続いて3番目です。
ちなみにヘネシーX.Oは、Amazonで値引きされたうえで16,400円です…
②レビュー
飲み方: ストレート
使用グラス: リーデル ソムリエ コニャックXO
・香り
ブドウのコクや、カラメルやバニラの甘い香り、さらに軽くシナモンなどのスパイスが香るのと同時に、アルコール刺激がやってきます。奥には、チョコレートのような香りや、白ブドウのジュースのような爽やかな香りもあります。ブランデーらしいコクは強いですが、意外にもすっきりしている印象です。
・味
口にいれると、小粒ブドウのような少し強めの酸味ともに軽い甘みを感じます。アルコール刺激は弱いです。
飲み込むと、まず、バニラやカラメルにブドウの甘みを一気に感じます。それが口のなかに広がると次第に弱まり、バニラエッセンスや軽くカスタードなどの甘みが感じられるようになってきます。そして、白ブドウの酸味が凝縮されて、オロロソシェリーのようにも感じてきます。最後には、カカオの苦みが来つつ消えていきます。
・フィニッシュ
バニラや白ブドウの果汁のような爽やかな甘い香りと、カラメルの甘い香りがメインで感じられます。同時にかすかにカスタードの甘い香りや、シナモンなどのスパイスの香りも感じられます。重すぎず、かなりすっきりしています。
③総評
ものすごく飲みやすいです。
コニャック特有の、ブドウのコクやシナモンにバニラ、白ブドウジュースが満遍なく感じられ、かつ重すぎず軽めに飲めます。
そう考えると、もしかすると、コニャック初心者にとてもいいかもしれません。
コニャック特有のブドウの濃さを感じつつ、熟成感もあり、それでいて重すぎないです。甘さがしっかりと感じられつつ、ブドウの酸味があり、軽くシナモンなどのスパイスも感じられるというのは、まさにコニャックの特徴を凝縮したようです。
そのため、良くも悪くもコニャックとはこういうものだという印象の基礎を作ってくれ、同時に余計なバイアスも生じさせないと思います。
Brandy Daddyさんも、大手ネゴシアンのXOの飲み比べの記事で「無難な優等生」という表現をしていました。優等生だからこそ、変な癖がなくブランデーを知ることができるのではないかと思うのです。
また、レミー・マルタンV.S.O.Pが非常に手に入れやすいため、比較もしやすいです。
普通はV.S.O.Pを買ってしまうと思うのですが、正直こちらを飲んでから試した方がいいと思いますね…