Saitoの沼通信

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とある若者が趣味のことを語る場所。Twitterでは文字数が足りないようなことが中心。 クラシック音楽、ウイスキー、カクテル、紅茶などが好き。

ラニョーサボラン レゼルヴ・スペシャル No.20のレビュー

今回はブランデー界隈ではかなり評価の高い、ラニョーサボランのレゼルヴ・スペシャルNo.20のレビューです。

 

①基本情報

銘柄: Ragnaud-Sabourin No.20 Réserve Spéciale

容量: 700ml

アルコール度数: 43%

産地: グランドシャンパーニュ (Grande Chanpagne)

熟成年数: 平均20年

値段: 税込9,529円(Amazon 2020年7月14日現在) 

 

ラニョーサボランは、ヘネシーレミーマルタンなどのように様々な農園からブドウを仕入れて作るネゴシアンではなく、自社でブドウ生産から蒸溜、そして熟成までを行うプロプリエテールです。

一応平均20年熟成なので、一般的にはX.Oクラスになりますが、そこを考えると非常に安いです。

でも、どうも値段が少しずつ上がっているようですね。1万円は超えて欲しくないです…笑

 

②レビュー

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ラニョーサボラン レゼルヴ・スペシャル No.20

飲み方: ストレート

使用グラス: 木村硝子店 ウイスキーテイスティンググラス 200

X.Oクラスなので、リーデルのソムリエ コニャックXOを使いたいところですが、持っていないのです。形状が似ているのがこれしかないのでこれを使います。

 

・香り
白ブドウ、砂糖菓子、軽いアルコール感、中にリンゴや洋ナシ、バナナ、軽くアプリコットも香ってきます。総合的に非常にフルーティな香りです、秋の果物のイメージが強いかもしれません。ただ、アルコール感もわりとあります。

 

・味
口では、軽いブドウの苦みが来た後に、適度なブドウやリンゴの甘みと酸味が感じられます。飲み込むと、白ブドウの酸味が広がったのち、ブドウのつるのような生っぽい風味とカカオの苦みがきます。しかし、同時にハチミツや白ブドウの甘みも感じられます。レミーマルタンVSOPよりもかなり軽い、ライトなブランデーのコク感がメインな感じですね。

 

・フィニッシュ
白ブドウの酸味のある香りと生クリームが抜けたあと、リンゴやオレンジピールの香りも抜けていきます。ラ・フランスや野の花の蜜のような優しく甘い香りもいます。やはり非常にフルーティですね。うっとりする香りです。

 

③総評

プロプリエテールならではの繊細さが感じられ、非常に美味しいです。他のコニャックと比較しても、非常にフルーティです。くどくはない、絶妙なバランスの甘さも最高です。

香りでアルコール感があるのが少し難点ではありますが、味やフィニッシュではほとんど感じないので、大丈夫です。もしかすると、リーデルのコニャックV.S.O.Pのような、リムが反ってるものの方が、よりアルコールアタックが軽減されていいかもしれません。

また、X.Oクラスの熟成年数にしては、若々しさがあります。しかし、熟成感もあって、非常にバランスがいいと思います。

これが1万円以内で買えてしまう、と思うとヤバいですね…。