Saitoの沼通信

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とある若者が趣味のことを語る場所。Twitterでは文字数が足りないようなことが中心。 クラシック音楽、ウイスキー、カクテル、紅茶などが好き。

白州12年のレビュー

今回はウイスキーサントリーの白州12年のレビューです。いつ復活するのやら…
 

 

①基本情報

銘柄: 白州12年

容量: 700ml

アルコール度数: 43%

熟成年数: 12年以上

樽: ホワイトオーク樽…?

値段: 3万円以上 (メーカー価格 9,350円?) 

 

2018年に休売になってしまいましたが、どうやら欧米市場ではまだ売られているような…

 

ホワイトオーク樽との記載があったので、基本的にはバーボン樽なのだと思います。シェリー樽やミズナラ樽など、他の樽がどの程度ブレンドされているのかはわかりません。

 

そして、価格がえげつないです。プレミア価格ですからしょうがないとはいえ…

 

ところで、ウイスキペディアという番組でも触れられていましたが、「白州」は「はくしゅう」です。決してしらす」ではないので今一度確認を。

 

②レビュー

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白州12年

飲み方: ストレート

使用グラス: 木村硝子店 ウイスキーテイスティンググラス 200

 

・香り
麦、パンの酵母感やイースト菌のような香り?、バター、バニラエッセンス、甘い白ブドウの汁などの甘さを感じます。さらに、アルコール刺激も意外とあります。また、軽くスペアミントなども感じます。時間が経つとアルコール刺激はなくなって、ブドウやバニラがより出てきます。

 

・味
口にいれると、リンゴや洋ナシ,ブドウの甘さがやってきます。

飲み込むと、バターやバニラが感じられた後に、ハチミツやカスタード,あるいは甘いブドウのような甘みがやってきます。その後、少しセロリの茎とも言えるような生っぽい風味と、樽の苦みが抜けていきつつ減衰していきます。

 

・フィニッシュ
ブドウやバニラエッセンス、カスタード、そしてバターなどの香りが抜けてい行きます。そして、ブドウの香りはしっかりと残りつつ、次第にスペアミントや山道の草の香りがしてきて、その後消えていきます。

 

③総評

6か月くらい飲んでいなかったのですが、大きく変化しました。ものすごく開いたという感じですね。まあ、開いた香りが鬱陶しくないかというと嘘にはなりますが(笑)

それにしても、この強すぎなく絶妙な甘さかすかに香る草のような爽やかさは素晴らしいです。これが山崎12年と同じ値段で並んでいたら、絶対にこっちを買いますね。

 

はっきり言って、むやみな白州のノンエイジの出荷は避けて、いっそもっと出荷制限してもいいからこっちが欲しい、と個人的には思ってしまうくらい好きです。ノンエイジにもこの12年のテイストはしっかりと感じられますが、この厚みと軽やかさには及びませんから…。

今回はストレートでしたが、ロックにしても、ハイボールにしても素晴らしいという万能戦士なところがまたすごいです。

 

一方で、3万円以上のプレミア価格で買うまで行くかというと…。どうしても好きだというなら価値はあると思います。それでも、ぎりぎり34,000円くらいまでですね。飲んだことない人や、美味しいねくらいにしか思わなかった人は、この価格では買う必要ないと思います。ノンエイジにも12年のテイストはしっかりと残っていますから、それで十分です。

 

しかし、復活までにはまだ時間がかかるでしょう。とはいえ、この12年の味わいが大好きなので、復活したときに原酒比率が変わって味が大きく変わっていたりすると嫌ですね。

これが復活する日が待ち遠しい限りです。