Saitoの沼通信

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とある若者が趣味のことを語る場所。Twitterでは文字数が足りないようなことが中心。 クラシック音楽、ウイスキー、カクテル、紅茶などが好き。

レイモンラニョー・オルダージュのレビュー

今回は、グランドシャンパーニュの生産者の中でも評価の高い、レイモンラニョーのなかから、オルダージュのレビューです。

 

①基本情報

銘柄: Raymond-Ragnaud Hors d'Age

容量: 700ml

アルコール度数: 43%

産地: グランドシャンパーニュ (Grande Champagne)

熟成年数: 平均35年熟成

値段: 15,000円~19,000円

 

グランドシャンパーニュ産のものは35年で一番花開く、といわれていますが、ちょうどその35年程度のものをブレンドしたものです。

 

ヘネシーX.Oと同じくらいの価格で買えてしまうのが怖いくらいですね…。

 

ところで、このレイモンラニョーは、以前レビューを書いたラニョーサボランの親戚(兄弟)の会社です。畑もものすごく近いので、比べるのも面白いです。

 

 

以前書いたラニョーサボランNo.20レゼルヴ・スペシャルのレビューはこちら

ラニョーサボラン レゼルヴ・スペシャル No.20のレビュー - Saitoの沼通信saito-numa.hatenablog.com

 

②レビュー

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レイモンラニョ―・オルダージュ

飲み方: ストレート

使用グラス: リーデル ヴィノム コニャック

 

・香り
白ブドウの酸味とコク、バニラの甘い香りや、クローブなどのスパイスも感じられます。軽くカラメルソースやハチミツの甘い香りもいます。その奥に、熟したリンゴや洋ナシ、さらにはバナナが隠れていて、かすかにラズベリーも感じ取れます。

フルーティーながら複雑で濃厚な香りです。

 

・味
口にいれると、ほんのりと皮まで食べられる白ブドウの皮の部分が感じられたあと、小粒白ブドウの酸味がやってきます。
飲み込むと、ブドウのコクが来たあとにバニラが広がっていき、同時に熟しきっていないブドウの酸味が来ます。その後、カラメルの甘みとカラメルの焦げの苦みがやってきつつ、かすかにゴボウのような根菜を感じます。それらがゆっくりと混ざり合いつつなくなっていきます。

 

・フィニッシュ
熟しきっていないブドウの実やブドウのつるから感じられる酸味のある香りと、バニラエッセンスやカラメル、さらにクローブやシナモンなどのスパイスを感じます。濃すぎないが深く、とてもいい香りです。

 

③総評

やはり熟しきっていないブドウの酸味感がとても感じられます。そこが他のコニャックではあまりなくて、特徴的なところです。

ブドウの酸味が好きな人はものすごく好みだと思います。

 

たしかにこれは、フルーティーが花開いているような、そういった華やかなコニャックではないです。

どちらかというと、強めのブドウの酸味のパンチと深いところから沸き上がってくるコクのある、力強いコニャックだと思います。

 

スパイシーでドライだという評価がなされることも納得です。

そういう意味では好みはわかれるかもしれません。ですが、飲んでおくべきコニャックだとは思います。

 

もちろん、このオルダージュである必要はなく、平均25年熟成のエクストラヴィユー(XO)で十分でしょう。

それも1万円という、安さ…(私はまだ飲んだことがないので飲みたいです…)

 

ちなみに、親戚のラニョーサボランにもフォンヴィエイユという35年程度の熟成品があるので、それとの飲み比べも面白いかも…