Saitoの沼通信

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とある若者が趣味のことを語る場所。Twitterでは文字数が足りないようなことが中心。 クラシック音楽、ウイスキー、カクテル、紅茶などが好き。

ボウモア 15年 ゴールデン&エレガントのレビュー

今回はウイスキーボウモアの免税店限定品、15年ゴールデン&エレガントのレビューです。

 

 

①基本情報

銘柄: Bowmore Aged 15 years Golden & Elegant

容量: 1L

アルコール度数: 43%

熟成年数: 15年以上

樽: ファーストフィル・バーボンカスク

値段: 6,500円~8,500円程度 (オープン価格) 

 

2017年に免税店向けで発売されたものです。まあ、だいたい並行輸入で余裕で買えます。ただ、サイトによってかなり値段に差がありますね。

 

ファーストフィル・バーボンカスクとのことですが、それだけなのかどうかは不明です。まあ、香りや味、液体の色をみる限りはシェリー樽原酒は入っていないとは思います。

 

②レビュー

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ボウモア 15年 ゴールデン&エレガント

飲み方: ストレート

使用グラス: 木村硝子店 ウイスキーテイスティンググラス 200

 

・香り
ももの皮(ももをまるごと手にもって嗅いだ時の香り)、強いももの缶詰め、花の蜜などの甘くフローラルな香りが最初はメインです。麦の香り、ピートのスモーキーさがそれの中から、モーセの海割りのように割って出てきて感じられます…。奥にバニラや完熟マンゴーも感じられますね。

時間が経つとももはいなくなって、ボウモアの麦とスモーキーさがメインに変化します。

 

・味
口に入れると、瞬間的にハチミツの甘みを感じたあと、バナナの甘みやスモーキーな焦げた苦みを感じます。

飲み込むと、スモーキーで強い苦みが来たあと、少しバナナやパイナップルの甘みがやってきます。しかし、全体的にずっとスモーキーで焦げた苦みが続きますね。

 

・フィニッシュ
スモーキーな燻した麦、生クリームやホイップクリームの香りに、かるくマンゴーやパイナップルも感られます。ですが、あまり変化はなく、そのまま減衰していきます。

 

③総評

ももの缶詰めは明らかに異常値です。ですが、ボウモアのフローラルな部分が、開いた結果とても出ていたのかもしれません。

 

それ以外は、基本的にいつものボウモアですね。12年のような若さやたくあんは感じられないので、12年よりはこちらの方がいいでしょう。

値段的にも、安く6,500円で買えば、700ml換算で12年の定価より安くなってしまいます。それなら明らかにこっちを選択したほうがいいですね。

 

しかし、欠点としては、すべての若いボウモアに言えるかもしれませんが、開栓後一定期間ゴム感や石油感がどうしても感じられることです。

今回は感じ取っていませんが、それは開栓してから8~9か月たっているからかもしれません。ようやく開いてよくなりましたが、そこまでは僕はあまり好きではありませんでした…。まあ、ここは好みですね。

ここまで開いて、それがいなくなってくれた今なら好きなのですが… 

 

普段から若めのボウモアが好きな方は買って損はないんじゃないでしょうか。容量も1Lなのでお買い得だと思います。

一方で、好きじゃない方はやめた方がいいかもしれません。ここまで開いてしまえば美味しいのですが、そこまではしんどいです。そういう方は、もっと長期熟成のボウモアに期待して、これは見送ったほうがいいかもしれませんね…。