ティー・ロワイヤルのすすめ
みなさん、紅茶にひと工夫して、もっと楽しみませんか?
紅茶は美味しいですし、何よりも癒されます。大人のゆったりと過ごす時間にもぴったりです。
そんな紅茶を、より楽しめる方法をお伝えします。
1.ティー・ロワイヤルって?
ティー・ロワイヤル、聞いたことある方もない方もいらっしゃるでしょう。
簡単に説明すると、角砂糖にブランデーをしみこませて火をつけ、それを紅茶に沈めます。
火をつけるとこんな感じです。
暗くするととてもきれいです。ブランデーは蒸留酒でアルコールが40%以上なので、高い温度の青い炎が出ます。とてもきれいですが、火なので燃えたり火傷したりしないようには気を付けてください!実際、近づいただけでかなり熱いです…
2.ティー・ロワイヤルで何が変わる?
さらに、使う紅茶の種類やブランデーの銘柄によっても風味は大きく変わります。紅茶の種類×ブランデーの種類だけ組み合わせがあるわけで、その時の気分に合わせて好きな組み合わせを楽しむことができます。
今日はこの紅茶とあのブランデーを合わせてみようかな、明日は違う紅茶とこのブランデーを…となるわけです。
また、火を見ると人間は癒されます。角砂糖が火によって溶けていくときに出る音も、また癒されます。ほんの少しで、癒し効果はものすごく上がることでしょう。
3.どんな紅茶やブランデーがいいか?そして便利な道具紹介
結論から言ってしまうと、どんなものでもいけます。ですが、よりおいしいものを求めると、やはり良いものを使う方がいいです。
ブランデーに関しては、やはりフランスのコニャックやアルマニャック、カルヴァドスと名乗っているものや、それらに準ずるくらい香りと味の良いものがいいです。
コニャックとアルマニャックは、いわゆるブランデー、つまりブドウから作られたものです。カルヴァドスはリンゴや洋ナシから作られたものです。これらは基準が厳格で歴史もあるため、熟成年数の若いものでも香りと味が保証できます。
逆に言うと、決してこれ以外のものがダメなわけではないのですが、統一された基準がないのでばらつきがあります…。
コニャックやアルマニャックとカルヴァドスでどちらがいいかというと、最初は前者をおすすめします。これは、コニャックやアルマニャックのほうがコクが強いからです。カルヴァドスもおいしいのですが、紅茶に合わせるとなると少し弱いと感じてしまうものも多いかもしれません。
4.詳しさ別、おすすめの組み合わせ
まず、紅茶もブランデーも初心者でわからないけどやってみたい!という方は、ティーバッグで構わないので、アールグレイなど香りのついた紅茶をベースに、コニャックのレミーマルタンV.S.O.Pを使ってやってみてください。
フレーバーのついた紅茶は変化が感じやすいので、楽しいと思います。また、ブランデーは、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスのなかでは、ブドウから作った前2つのほうがはずれがないでしょう。その中で200mlなどのボトルもあり、比較的に手軽に買えるものとなると、ヘネシーV.SかレミーマルタンV.S.O.Pしかないのが実情です…。この二つでは、個人的にはレミーマルタンのほうが紅茶には合いやすいと思います!
紅茶はかなり詳しくいろいろと持っているけど、ブランデーはわからない、という方は上記と同じ方法でもいいとは思います。ですが、長く楽しみたかったりお酒も好きだったりするのでしたら、余裕があれば少しいいブランデーを手に入れることをおすすめします。Brandy Daddyさんという、ブランデーの専門サイトでは価格帯ごとにランキング形式でおいしいブランデーが紹介されているのでぜひ参考にしてください。
そこでも書かれていますが、現在1万円以内で非常にいいブランデーは、ラニョー・サボラン レゼルヴスペシャル(20年)です。非常に華やかでフルーティーな香りが特徴で、ティー・ロワイヤルにしてもとてもいいです。この場合、フレーバードティーもいいですが、純粋な香りのついていないもののほうがいいと感じるかもしれません。
次に、ブランデーは詳しくいろいろと持っているけど紅茶はあんまり…という方へです。こうした方は、少し高め(100g1,500円以上)の茶葉を使うことをおすすめします。ブランデーはお好きなものを選びましょう、好みもあると思うのでどれとは言いません。少し手間がかかるのが難点ですが、どうしても茶葉は面倒くさい!という場合、少しですがティーバッグタイプのものもあります。そうしたものと、いいブランデーを合わせると最高なものが出来上がります…
そして、紅茶もブランデーも大好き!もしくは、紅茶は好きだけど、ブランデーはまだ未開拓、でも興味津々な方、あなたの前には素晴らしい世界がもう手に届くところにあります。紅茶の数×ブランデーの数だけおいしいものが出来上がります。個人的に好みだった組み合わせの写真を二つ載せておきますね…。ひとつはナホラビ農園のアッサムと、マーテルのコルドンブルー・シングルエステート ドメーヌ・ド・シャルボニエールの組み合わせです。ボルドリコニャック、素晴らしすぎました。もう一つは、クスミティーのサンクトペテルブルクと、シャトー・ド・ラキー1982バコの組み合わせです。このアルマニャックが素晴らしすぎるんですよね。
おわりに
紅茶とブランデーの掛け算は無限の可能性があります。また、本文ではほとんど触れませんでしたが、紅茶をコーヒーに変えればカフェ・ロワイヤルになるので、その掛け算はさらに広がります…。
コロナの自粛で疲れている今、こうした癒しを日常に取り入れてみるのはいかがでしょうか?